2012/07/26

ご縁

 私が4月から連載させていただいている「湧」(地湧社刊)ですが、この7−8月号の最初のページに青山俊董さんが「生老病死は人生の彩り〜余語老師をしのんで」という文をよせられました。
青山俊董さんとは二十数年前、私が通っていた座禅会でお目にかかり、そのお話しに感動の涙が止まりませんでした。
その時、俊董尼が書かれた本「法の華鬘抄 (のりのけまんしょう)」の扉に「道無窮(どうむきゅう)」と書いてくださいました。
※道に窮なしー追求する道には窮まりがない、果てしない、という意

そして今その尊敬する方と同じ紙面に書かせていただくというご縁をいただき、感動し背筋が伸びる思いです。
あのころの青山俊董さんとほぼ同じ年齢となり、まったく薄っぺらで、さまざまな雑念に振り回されている自分に気づかされると同時に、活を入れられたような気がしました。
改めて「法の華鬘抄」を読みかえし「道無窮」を心に刻みたいと思いました。
このご縁に感謝、合掌。

     
     過ぎ去れるを追うことなかれ
     未だ来らざるを想うことなかれ
     過去、そはすでに捨てられたり
     未来、そはいまだ到らざるなり
     今日まさになすべきことを熱心になせ
     誰か明日死のあることを知らんや (お釈迦様のことばより)