南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経…
朝5時、力強く大太鼓を叩く堀内克(ほりうち かつ)庵主(あんじゅ)さん。親しみを込めてマタジ(インドでは尊敬する母的存在の人や女性のスワミに使っています)とみんなに呼ばれる御年7○才。小柄な体からは想像できないほどのパワーは何処から来るのでしょう。「毎日の勤行(ごんぎょう)ができないと、何の価値もありませんから」と笑う。
マタジのお話しは、自分の経験に基づいたもので、とても説得力があります。お師匠さま(藤井日達上人、日本山妙法寺開創者1885〜1985Fujii Guruji)との思い出も「生き字引」と言われるほどお持ちです。藤井日達上人はマハートマ・ガンジーとも交流があり、ガンジー翁は藤井グルジからいただいたうちわ太鼓を最期まで携えておられたそうです。
このお二人の共通点は非暴力の平和活動…そしてその活動のために歩くこと。日本山妙法寺はうちわ太鼓を携え、
世界中でPeace walk を展開するお寺の組織です。
檀家も持たず、世間一般のお寺のような活動はせず、
世界平和のために仏舎利塔を建て、
自分達は小さなプレハブの家に住み、
ただ世界平和のために祈る…。
ニューデリー、Vishwa Shanti Stupaの石碑には
「南無妙法蓮華経は
世界平和と調和のために…」
「 文明とは電気で明るくすることや
原子爆弾を作り出す事でもなく
文明とは、人々が殺しあうのでもなく
戦争を起こす事でもない。
ただ、互いに尊敬しあうことである…」
と刻まれています。
こころを添えた日々の行い
目に見える、見えないは別として、
確かにすべてが繋がりあっていること
そして、すべてが存在してこそ、
互いに生かされるのだということに気づかされました。
「自分が…という意識を持たなくなったとき
それまであった
さまざまな障害が取り除かれ
すべてが受け入れられました。」
と微笑んだマタジの顔が忘れられません。
こころからの感謝を添えて、合掌。