2012/05/05

アムさんへの祈り〜一周忌によせて…

2011年5月7日9時15分、アムさんが旅立った。
2008年4月インドのリシケシに住むカナダ人のスワミ [ Swami Ma Chetan-Jyoti ]に続くマタジ(尊敬する年上の女性)の死だった。
4月29日東京の護国寺で行なわれた、ダライラマ法王による東日本大震災49日法要に出席し帰った私に「わたしは…大分弱ってきました…。わたしに仏の導きの話しをしに来てください…」と、アムさんからメッセージが残されていた。
翌日約束の時間にアムさんの家を訪れると、服装を整え、まるで恋人を待つ少女のように迎えてくれた。
家のまわりには花々が咲き乱れ「鶯がホ〜ホケキョと 毎日私の為に歌ってくれる…」のだとうれしそう。
その日から毎日数時間をともに費やしさまざまな会話を交わした。ダライラマ法王とお逢いしたこと、ディルゴ・ケンツェ・リンポチェの事、家族の事、仏教、そして死の事。
彼女の体調は毎日微妙に移り変わるけれど、こころはシンと静まって心地よい状態に見えた。
時々、さまざまな感情の沸き起こる五蘊(ごうん)からはなれ、自然そのものと融合している様子は…まさに至福。
「わたしの今生はとても幸せでした。こんなに幸せでいいのか…と思うくらい」そういって微笑んだ。
死に向かうアムさん自身の肉体とたましいに、毎日向き合い寄り添わせていただいたこと、本当にありがたくこころからの祈りと感謝を捧げます。
ガンガーの流れとともに、真我と空…宇宙に…すべてに…。
一周忌に捧ぐ…薬祥