2020/02/01

Kitchen pharmacy 〜お手当て①風邪やインフルエンザ予防に

冬の時期、乾燥した空気によって風邪やインフルエンザ、
今年はお隣の中国から新型コロナウイルスが
猛威を振るっています。
先ずは台所にある身近なもので
アーユルヴェーダと日本の伝統医学から
予防とお手当を紹介させていただきます♪

予防
三年番茶
1、炎症を緩和する
三年番茶は強アルカリ飲料です。塩は抗酸化剤。
炎症は酸性なので、三年番茶を使って中和させることが出来ます。

2、眼を洗う
三年番茶を濃く煮出します。
そこに1%の塩を加えて生理食塩水と同じ濃度の三年塩番茶を作ります。
 例:1ℓの三年番茶に10gの自然塩
体温と同じくらいまで冷まし、小さな器に入れて眼を洗います。
花粉症のかゆみや、ゴロゴロする時にお試しください。

3、鼻を濯ぐ
眼洗いと同じ三年塩番茶を作って鼻から吸い込み、口から出します。
塩分濃度が体液と同じなのと、体温と同じ温度なので痛みを感じる事無く濯ぐことが出来ます。
うがいだけでなく、鼻をすすぐと風邪やインフルエンザなどの予防に役立ちます。

ごま油 
1、準備~加熱(キュアリング)
焙煎していないゴマをそのまま搾ったゴマサラダ油を使います。ごま油は重く温かい性質を持ってい るので、乾燥によって起こるトラブルにはピッタリ。調理にも身体のケアにも使える優れものです。
インドではマッサージや薬用オイルのベースにはごま油を使います。 ごま油は抗酸化作用が強く、百度まで(キュアリング)することでセサモリンという成分がより抗酸化作用の強いセサモールに変化し、皮膚吸収されやすくなります。 余熱で温度が上がるので九十度くらいで火を止め、百十度以上上がらないようにします。ふたをせず (水蒸気による水分が入るおそれがあるので)きれいな保存瓶に移し、冷めたら冷暗所で保存します。 ちゃんと保存できれば約一年は使えます。
また、薬草の煎じ液と合わせて煮詰め、薬用オイルを作ることも出来ます。
2、うがい
キュアリングしたごま油を2~3滴口に含みます。そのまま口全体に行き渡るようにゆっくり含んでいると、唾液と混じって量が多くなってきます。飲み込まないようにうがいをして、のどの奥の方にも行き渡らせます。口腔内から喉にかけて、オイルでコーティングされるので、喉を乾燥から防ぎ菌の繁殖を抑えてくれます。

3、鼻や耳のマッサージ
綿棒にごま油を含ませ、鼻腔内をやさしくマッサージするようにオイルを行き渡らせます。この時、 あまり奥まで入れ過ぎたり強く刺激しないようにしましょう。鼻の乾燥を防いで、風邪予防になりま す。耳も同じようにやさしくマッサージします。

クローブ
除菌、抗菌など
科学的な薬品などを使いたくない方へ

みなさんよくご存じクローブは、生薬で丁子(チョウジ)
殺菌作用に優れ、体の内部の冷えからくる不調に対する処方に使われています。
チョウジ油に含まれるオイゲノールという成分には
殺菌・鎮静作用があり、歯痛の局部麻酔薬や、いろいろな場面で防腐薬としても利用されています。
 
手洗い、うがいなど市販除菌剤を使いたくない方におすすめなのがクローブウォーター。
アーユルヴェーダでもよく使います。
蓋の出来る容器にクローブを小さじ一杯
300〜500㏄の熱湯を注ぎ蓋を閉め冷めるまで待ちます。
冷めたら、うがいにお使いください。
クローブオイルがあったら手に塗って殺菌も出来ます。

クローブは腎に働きかけ、性質が温性なので
スパイスティや料理にもいいですね〜。
自然界にはちゃんとすべて用意されています。

 お手当
疲労回復、風邪予防、冷えなどに
【梅醤番茶の作り方 】

梅醤の作り方は、湯呑みに梅干しと醤油を入れて割り箸で潰していくやり方が一般的ですが、すり鉢とすりこぎを用いた方が手早くでき、しかも美味しくなります。上下運動よりも回転運動で混ぜ合わせたほうがエネルギーレベルは高まるようです。
梅干し(種つき)と醤油を同量用意し、初めに梅干しをすり鉢に入れ、潰しながら摺っていきます。摺っているうちに種が自然に外れてきます。梅干しがペースト状態になったら、醤油を少しずつ入れてさらに摺っていきます。練っていくうちに、段々と光沢が良くなります。最後に生姜の搾り汁を好みの量で入れれば出来あがりです。
肉食が過去に多かった人は生姜を多めに、穀物菜食の方は少なめで良いでしょう。
15分くらいあれば一カ月分ができ上がるので、ぜひ挑戦してみてください。自分で作るのが難しい場合には、自然食品店で梅醤エキスが販売されているのでご活用ください。三年番茶は30分くらい煮出した方が美味しいです
梅のクエン酸はさまざまな効果があります。
昔から「一日一個の梅干し難逃れ」厄除けにも!!笑


発熱したら…
【第一大根湯の作り方】
大根おろし大さじ3、生姜のすりおろし小さじ1、醤油大さじ1
熱い番茶2カップで割って、熱いうちにいただきます。
解熱と発汗に。
量が多いですが、熱いうちに全部飲んでください。
一般的な効能は、
風邪の時の発熱、せき、のどの炎症・イガイガ、関節の痛み。
他に腰痛、肩こり、頭痛、急性の膀胱炎、尿道炎、中耳炎、肌荒れ、不眠、鼻炎。
胃痛、胃もたれ、胸やけ、お腹のはり、便秘、下痢など消化不良による胃腸の諸症状。
そして、動物性タンパク質やニコチンの解毒・分解にも効果があります。
また、アトピーの改善に効く伝統的な民間療法のひとつでもあるそうです。

ニュースなどの報道や、さまざまな情報にとらわれず
先ずは、身近で伝統的な方法からお試しください。

少しでもお役に立てたら嬉しいです♪
みなさまの健康を願って、合掌。