2009/06/01

統合医療

今年の2月4日に北インド、リシケシParmarth Niketanで開かれたWorld Cancer Dayに参加しました。アーユルヴェーダのドクターはじめ、西洋医学のドクターなどの講演がありました。
「アーユルヴェーダやヨーガを見直し、終末医療に取り入れる」という事が今回の大きな議題でした。ここ数年インドでも、もともと自国のものだったアーユルヴェーダやヨーガが見直され、インドを訪れるフォリナーたちの求めも手伝って、アーユルヴェーダ&ヨーガブームが起こっています。
まあインドの事ですから、そのブームに乗ってどこもかしこもアーユルヴェーダ、パンチャカルマ、ヨーガなどの看板を出し本物が見えにくくなってはいますが、それをチョイスする私達の意識も問われているように思います。本物を見分ける力…ですね。
テレビでも若手のアーユルヴェーダ医師が登場し「今日の野菜は…今日のスパイスは、ハーブは」と、毎日効能を話したり。
私のグルジ、Dr Mamgainの病院HIHT(ヒマラヤン・インスティチュート・ホスピタル・トラスト)では最新の医療機器を備えた西洋医学、ホメオパシー、カイロプラテック、アーユルヴェーダなど既に統合医療が行われています。患者の状態や希望によっても治療法が選択出来ます。
また、そうした医師たちの講演活動などもインドのみならず海外でも行われています。
今回日本に帰って、有難い事に入院という経験をさせて頂いて、更に統合医療の必要性を感じました。
勿論病気にならない為の個々の予防や、予防医学(アーユルヴェーダなどの)は必要ですし大切です。でももし今回の私のように、緊急を要する場合は先ず西洋医学の力は大きいと思いました。でも大切な事はその後のケアです。また同じ事を繰り返さないように、今まで以上により良い人生を過ごす為にはアーユルヴェーダなどの医学が重要になって来ると思います。
アーユルヴェーダには勿論治療法も様々ありますが、こころと体を整えて行くことが大切です。
こころを整える・・・ヨーガ(アーサナ、プラーナヤーマ、ディヤーナ)など
からだを整える・・・アーユルヴェーダによるそれぞれの体質にあった、食事法や体のケアなど
せっかく病気が治り退院しても西洋医学では、何を食べ、何に気を付け、どのような生活をすればいいのかほとんどアドバイスされません。
そこでアーユルヴェーダの登場!!得意な分野です。入院中のケアは勿論、退院後の食事や運動などについても細かくアドバイス出来るのです。
そんな、全ての医学が融合し共生して行ける事を願って止みません。