2008/02/07

アーユルヴェーダで風邪治療!

この季節、毎年風邪を引く人が多いですね。
そこでアーユルヴェーダから見た風邪の原因と症状,家庭で出来る予防法と治療法についてお話しして見たいと思います。
アーユルヴェーダでは軽くて動き易いvata(ヴァータ)からバランスを崩し,次にpitta(ピッタ)、重い性質のkapha(カファ)の順に推移、定着すると考えられています。

風邪を引く原因

疲れ,寒さ、乾燥など(vataのバランスが崩れる)。この時暖かくして休むなどの十分な休息をせずそのままにしておくと免疫力が落ち風邪に感染、発熱(pittaがup)してしまうのです。喉の痛みや鼻水は(kapha)によるものです。

予防
無理をしないで疲れたら休む。冷たい風に長時間あたらない,食事や服装などで体を暖かく保つなどです。
鼻や口の粘膜を乾燥させない為に、*ごま油を綿棒に染み込ませたものをやさしく鼻腔に塗ります。また,口にごま油を2〜3滴含みゆっくりと口腔全体に行き渡るようにします。その後軽く口をすすぎます。*ごま油は焙煎していない無色透明のものを100℃位まで熱してから冷ましたものです。
喉に違和感を感じたら、生姜のスライス2〜3枚にお湯を注ぎ、少しさめたら*ハチミツを溶かして飲みます。生姜もゆっくりかんで食べて下さい。*ハチミツは熱いお湯に溶かしたり,熱を加える調理をしてはいけません。ハチミツの本来の働きが失われ,体内に未消化物を作ってしまいます。

発症したら

熱がでたら暖かくして休みます。無理に熱を下げるのはよくありません。発熱は自然治癒力が働いた体の浄化作用です。冷たいものを飲んだり食べたりも良くありません。食欲がなかったら食べなくてもかまいませんし,食べるならお粥などの消化の良いものが良いでしょう。
自家製風邪薬(熱がある時)
生姜のすりおろし1cm角、コリアンダーシード(軽くつぶす)ティースプーン1杯、シナモン3cm程度、クローブ2〜3粒と水5〜600ccを鍋にいれて煎じ粗糖で甘味を付けます。葛粉を水で溶いたものを加えとろみを付けて、ゆっくり飲みます。
咳、痰,喉の痛みに
生姜、シナモン、クローブ、甘草、杏仁、水、水溶き葛粉*分量は上記参照
鼻水
生姜、シナモン、クローブ、甘草、水、水溶き葛粉、冷めてからハチミツを加える*分量は上記参照

いづれにしろすぐには直りません。それなりの段階を踏んで発症しているのですから…でも必ず直りますからご安心下さい!大切なのは、この時とばかりゆっくり休む、暖かくする、出るものは無理に止めないと言う事です。自分の自然治癒力を信じましょう。*但し、咳などがひどく眠れない時は我慢せず、西洋医薬(服用は短期間で少量)をお勧めします。
生姜は身近にあってとても薬になるものです。是非常備して下さい。
少しでも皆様の参考になったらうれしく思います。お大事に!

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