2007/08/18

アーユルヴェーダで味の性質を考えてみよう!

アーユルヴェーダの味には「甘、塩、酸、辛、苦、渋」の6種類あります。
塩、酸、辛・・・体を温める
甘、苦、渋・・・体を冷す
と、大きく分けられています。
旬の野菜は、四季がはっきりしている日本ではとても重要だと思います。
春は渋味の多い山菜が採れます。これは、今迄暖めていた体を夏に向けて少しクールダウンする為と組織を引き締め、花粉症などkapha性の症状を和らげる効果があります。
きちんと旬の野菜を食べる事が体調の維持に繋がります。また夏採れる野菜は、強い苦味があったり、甘味、酸味、辛味のある野菜が採れます。これらはほとんどが、地上に出来る果菜です。生で食べる事の多い果菜は、体を冷す作用があります。生と調理したもの、干したりドライにした物ではそれぞれ作用が違います。生だと冷すのに、乾燥させると暖める作用になるものがあります。これは野菜やハーブの持つ性質が変化する為でしょう。生の唐辛子は辛味ですがそれほど作用が強くなく、ドライにすると暖めて軽く乾燥させる性質が強くなります。ですから、寒い地方では乾燥した唐辛子を使い、暑い所では生の唐辛子を使う事が多いですね。
また、冷たい作用のものを温めて食べる事で胃を冷したり消化不良を起こさず、最終的には冷すと言う穏やかな作用になります。逆に暖める作用のものは冷ました状態で食べると作用はやや穏やかになります。
例えばタイ料理ですが「甘い、辛い、酸っぱい」と言われていますね!「甘い」はパームシュガーや砂糖で、これは体を冷す作用があります。「辛い」は生の唐辛子がほとんどで、体を暖めすぎません。「酸味」はマナーオと言うライムです。これも酢の様に体を暖めすぎる事はないと言われています。またココナッツミルクもよく使いますが、ココナッツミルクは体を冷す作用があります。そしてタイ料理のほとんどは温かいスープや煮物、炒め物であまり冷たい料理はありません。と言う事は、体を適度に冷しながらも、内蔵を冷さないという食べ方なのです。ですから年中暑いタイに夏バテがあまり無いのもうなずけますね。
味の持つ作用と食べ物の温度で、体は暖められたり冷されたりします。ですからなるべく地元で採れた旬の野菜を軽く調理して温かい出来立てを食べる事、いろいろな味を組み合わせて食べる事をお勧めします。

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