昨日、漢方食養生の講演会に行って来ました。
漢方はいまから約1500年ほど前、仏教の伝来とともに中国からやって来たものをベースとした日本の伝承医学だそうです。
漢方医学(かんぽういがく)とは…
伝統中国医学の影響を受けた日本の医学で 、伝統的診断法により生薬による処方を行い、病を治療する方法。もしくは、その医学体系のことを指します。
これによって処方された生薬による処方を漢方薬といいます。
※中国では、「漢方薬」とは言わずに中薬、湯液と言います。
また、漢方には、漢方薬による治療のみでなく、鍼灸や按摩、食養生などが含まれます。
基本的には中医学と同じようです。
食べ物の性質(消化後の作用)に注目しています。
例えば氷は冷たいのですが、食べると消化後の作用として身体が熱くなる…というもの。揚げ物や肉など消化に重くて、熱い作用のあるものを摂りすぎると身体が熱くなり、交感神経を刺激して、血圧、体温、心拍数を上昇させるために「熱い=興奮」状態が起きます。
なかなか寝付けない、起きられないというのは、この自律神経の働きをうまくコントロールできないことで起こります。だから、冷たいものや消化に重いもの、熱エネルギーの強いものを夕食に食べない、食べ過ぎないことが大切と言っておられました。
やはり話しの向こう側にアーユルヴェーダの存在を感じました。
こうして長い時間をかけて、その国、その地域にあった形に変化し、私達のすぐ近くにあるものがアーユルヴェーダであり、チベット医学、中医学、漢方などの伝承医学なのです。